アメリカ現地校の新学期が始まって数週間たつと、保護者説明会(Back-to-School-Night / Parents Night ) が行われます。
担任の先生が学校生活のルールや宿題のことを説明してくれるイベントですから、ぜひ参加しましょう。このときに、ボランティアの申し込みもできます。
日本人にはあまり馴染みのない学校への寄付、先生へのギフトについてもご説明します。
目次
保護者説明会 (Back-to-School-Night / Parents Night )
次女の学校では、基本的に子どもの教室で行われます。
教室での説明の前後に、大きな会場でPTO活動(数年前にPTAからPTOに変更)と寄付の説明が行われることもあります。
保護者向けのイベントなので、子どもは連れてこないように言われます。ベビーシッターを雇ったり、近所で助け合ったりする場合が多いですね。ママは説明会に参加して、パパは校庭で子どもを遊ばせる、という家庭もあります。
教室では、自分の子どもの席をさがして座ります。
机の上に「子どもへのメッセージ」を書く紙がおいてあることが多いです。最初はビビりました(汗)。
簡単な励ましのメッセージを英語で書けるように準備しておくと、あわてずにすみます。
まだ日本語のほうが得意なお子さんへのメッセージは、日本語をメインにして英語は少しでもいいと思います。お子さんを応援するのが目的ですからね!
次女が1st gradeだったときに配られた資料の内容をご紹介しましょう。
- Meet the Teacher(先生の自己紹介)
- Procedures
- Attendance(出欠、遅刻早退)
- Daily Work(学校でやったプリントなどの配布方法)
- After School Pick Up(お迎えについて)
- Clothing(服装のルール)
- Show & Tell(人前で話す練習)
- Library(図書室の利用)
- Snack/Lunch(スナックとランチ)
- Parent-Teacher Conference(個人面談について)
- Birthday Policy(誕生日のお祝いルール)
- Daily Schedule(毎日のスケジュール)
- Classroom Rules(教室でのルール)
- Home Communication(先生と家庭のコミュニケーション)
- Homework(宿題について)
たいてい1時間ぐらいで終わります。
ミニオープンハウスに参加できなくて(参加したとしてもきっかけがつかめなくて)先生にあいさつをしていなかったら、説明会終了後にあいさつをするといいでしょう。
ボランティアの申し込み

説明会が終わったら、教室をぐるっと見回ってみましょう。
ボランティアの申し込み用紙 (sign-up sheets) が置いてあるテーブルがあるはずです。
- クラス委員(Classroom Parent)
- 各種ボランティア
- 遠足の付き添い (chaperon for a field trip)
自分がやりたいものがあったら、その用紙に必要事項(子どもと自分の名前、emailアドレスと電話番号など)を記入します。
渡米して最初の数年、私は図書室のお手伝い(返却された本を棚に戻す仕事)をやりました。英語があまり必要ではないからです(笑)。

アメリカ現地校には授業参観がありません。学校での子どもの様子を見たかったらボランティアが一番ですよ!
ここで名前を書かなくても、クラスパーティーなどのイベントでボランティアのチャンスがあります。
自分ができる範囲で参加してみましょう。特に低学年のときは、子どもも喜んでくれるはずです。
ボランティア募集のときは、オンラインの Sign-up Geniusを使うことが多いです。詳しい使い方は下記の記事を読んでください。
先生に相談したいときはアポをとる

先生とじっくり話したいときは事前にアポをとります。
お迎えに行ったときに「ちょっとご相談が」と言って、アポもないのに長々と相談するのは先生の貴重な時間を奪うことになります。
手書きメモでもメールでもいいですから、アポを入れてから相談するようにしましょう。
学校への寄付 (donation) について

アメリカの公立校は高校まで義務教育で、授業料は基本的に無料です。
しかし年々減る一方の国や州からの補助金だけでは学校運営ができないのが実情。
学区内の固定資産税からも予算が出されるため、高所得の人が住む固定資産税が高い高級住宅街の公立校にはたくさんの予算が入ります。
予算不足の学校だと、日本では必ずある音楽・体育・美術の授業がありません。
だから、どの学校でも寄付金集めが盛んです。
保護者説明会で配られる資料にも、必ず寄付金のお願いが入っています(生徒1人につき〇〇ドルお願いします、と書いてあることが多い)。
学区ごとに基金があり、次女の学校は下記の基金です。
Solana Beach Schools Foundation
義務ではありませんが、ほとんどの家庭が払っているのではないでしょうか?
アメリカでは、寄付をすると税金控除になります。
何に使われるかわからない税金を払うよりは、自分の子どもが通う学校に寄付をして教育内容を充実させたいと考える保護者は多いはず。
我が家も家計の状況に応じて、できるだけ学区が求める額を寄付するようにしています。
学校が求める額を寄付できないときは、ボランティア参加を増やして貢献するというのもアリだと思いますね。
ことあるごとに寄付を求められます
建前は寄付ですが、実質的(「暗黙の了解」ともいう)には義務の支払いがあります。
- クラスイベント (class activity) 運営費
- PTO (Parent Teacher Organization) 参加費
- 遠足 (field trip)
新学期までに用意するサプライリスト(文房具)も、寄付ですね。
サプライリストについては下記の記事をご覧ください。
先生にギフトカードを贈る習慣
アメリカでは先生にギフトカードを贈る習慣があります。
最初は私もびっくりしました。
毎年、Staff Appreciation Week(学校スタッフ・先生に感謝する1週間)の前に、先生の好きなもの (favorite things) リストがメールで送られてきます。
先生のお気に入りの店(スターバックス、ターゲットなど)のギフトカードを買って渡します。
相場は20ドル前後。
私はStaff Appreciation Weekのときに1回。
すごくよくしてもらった先生には年度末にもう一度、という感じで渡しています。
最後に
いかがでしたか?
- 保護者説明会
- ボランティア
- 先生に相談したいとき
- 学校への寄付
以上4つについて説明しました。
初めて保護者説明会に参加するときは、不安と緊張でドキドキします。
でも、学校イベントに参加するうちに、少しずつ他の保護者とも知り合いになれますよ。
がんばりましょう!
Have a wonderful day!