【書評】アメリカ人を理解するのが成功の早道!「出世する人の英語」

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Naoko
サンディエゴ在住の英語インストラクターNaoko(@NaokoShiohama)です。

English Teachers Association of Japan ( ETAJ ) で知り合った英語講師仲間の小林真美さんが「出世する人の英語 アメリカ人の論理と思考習慣」(幻冬舎新書)という本を出版しました。

今年(2018年)の夏に東京でお会いしたとき、英語を教えることについて熱く語り合ったので、なんだか自分ごとのように興奮してしまいます。

発売後、すぐにKindle版を買って読みました。アメリカにいてもすぐ読めるって最高!

第2弾も出してほしいと思うくらい、中身の濃い本でした。

ビジネスの場面だけでなく、アメリカで生活している人、これから生活する予定の方にも役に立つ情報がたくさん詰まっています。

ETAJとは?
日本人に英語を教える先生たちが集い、学び、お互いを高め合う場所。英語教育や外国語教授法の専門知識が学べるだけでなく、情熱も悩みもシェアできます♪ 詳しくはこちらから!

押さえるべきは「アメリカ人の本質」

この本でフォーカスされているのは次の2点。

  • アメリカ人と英語で仕事をするうえで知っておきたい、アメリカ人のものの考え方
  • アメリカ人の論理や思考習慣に合わせた、意図が伝わる英語の使い方

「英語力」そのものよりも、まずはアメリカ人のものの考え方を理解しよう、と著者の意見に私も賛成です。

22年間外資系企業に勤めた経験に基づいた、すぐにでも使える実践的なアドバイスがたっぷり。著者の実体験、失敗談なども盛り込まれています。

アメリカ人を理解することこそ、英語でビジネスをし、成功するための最短ルートなのです。

これはビジネスだけでなく、アメリカで生活していく上でも大切なポイントです。

アメリカ人が重視している考え方

著者は、アメリカ人が非常に重視していることとして「 fair 」と「 intergrity 」の2つを挙げています。

私は特に「 integrity 」という言葉の説明がうまいな、と思いました。

integrity = どんなときでも、誰もみていなくても、正しい判断や正しい行いができる強い姿勢

この2つの言葉を使うときはくれぐれも注意を払うべきである理由が詳しく説明してあります。

私も、そこまで大事な言葉だとは意識していなかったので勉強になりました。

日本人に多いうっかり表現

日本人がうっかり言ってしまいがちなNG表現の代表例として挙げられているのがこれ。

I am sorry that I’m not good at English. (私は英語が苦手で申し訳ありません)

なぜ言ってはいけないのでしょう?

アメリカ人は「自信がなさそうな人」を信頼しないからです!

日本人が美徳とする「謙遜」がアメリカ人には「自信のなさ」に見えてしまうことが多いのです。日米の価値観の違いがはっきりと現れる部分ですね。

Naoko
私も、渡米当時はことあるごとに”Sorry for my poor English.”(英語が下手でごめんなさい)と言っていましたよ〜(汗)

関連記事▶「ぺらぺら幻想」は捨てて、必要な英語な英語にフォーカス!

自信をもつには場数を踏むしかない

ビジネスであっても日常生活でも、少しぐらいの間違いは気にせず「堂々と自信を持った態度」でいることは大事です。

でもそのためには、たゆまぬ努力と場数を踏む必要があると私は思います。

だれだって恥はかきたくありません。

相手に「何いってんの?」みたいな態度をされたら、くやしい。

でも、伝えたいことがうまく言えないときに感じたもどかしさ、恥ずかしさ、くやしさが「今度こそ伝えてやる!」というバネになります。

すべてを言葉にしないと伝わらない

さらに著者はこう言います。

アメリカ人相手のときは「言わなければ伝わらない」のです。理解してほしいことは、すべて言葉にして伝えるようにしないと、うまくコミュニケーションがとれません。

アメリカの文化人類学者であるエドワード・T・ホールが唱えた「ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化」という概念があります。

ここでいう「コンテクスト」とは、コミュニケーションの基盤である「言語・価値観・共通の知識・嗜好性」などのこと。「暗黙知」という訳語がぴったりくるかもしれません。

日本は共有認識が多く、いちいち言葉にしなくてもわかりあえる「ハイコンテクスト文化」。伝える努力をしなくても、相手に意図を察してもらえたり、なんとなく通じてしまうことが多い環境です。民族性、文化度、経済力などが近い人が集まっているのも、考え方や価値観が非常に近い理由でしょう。

日本とは対照的に、欧米は「ローコンテクスト文化」です。コンテクストに依存せず、あくまでも言語によってコミュニケーションを図ろうとします。だからこそ、論理的な考え方、説明能力、表現力、説得力、交渉力が重要視されるのです。

日本は「言わなくてもわかる」文化、アメリカは「言わなくちゃわからない」文化なのです。

アメリカ人に何かを伝えたい場合は「言わなければ通じない」ということを覚えておきましょう。

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思い込み・先入観による誤解

アメリカ人は日本人よりもストレートにものを言う、というイメージが根強いですが、著者はこう言います。

アメリカ人は「今この場で適切なのはどんな言い方か」をよく考えますし、日本語に「ちょっと失礼な言い方」や「誤解を招く表現」があるのと同様、英語にも「適切な言い方」と「不適切な言い方」があるのです。

私もアメリカで暮らすようになって、アメリカ人は思った以上に丁寧な言い方をすることに気づきました。

アメリカ人はカジュアルな会話をすると思い込んで、大学教授に「 What’s up? (元気?)」とあいさつをした日本人留学生の話を聞いたことがあります。親しい友だちの間で交わされるあいさつをされて、教授はムッとしたでしょうね。

「Please」をつければ丁寧になると誤解している日本人が多いことにも触れています。どう言えば失礼にならないか、英語のフレーズ例が紹介されているので参考になりますよ。

「英語がペラペラになりたい」という幻想は追わない

「英語を不自由なく使えるようになりたい」「ペラペラになりたい」という非現実な願望は捨てたほうがいい、と著者は言います。

私もそう思います。かつては私も「ペラペラになりたい」と思っていたクチですが(笑)。

「英語ペラペラ」幻想は捨てて、必要な英語にフォーカス!

2017.12.19

著者がすすめるのは「仕事としている分野にフォーカスすること」

みなさんが仕事を通じて耳にしたり読んだりする英語こそ、最優先で身につけるべき単語やフレーズのかたまりなのです。

あれもこれもと欲ばると、気づいてみたら1つもできていなかった、ということになりかねません。身近なところから1つずつ、ですね。

さらに著者が英語を指導する際に使用しているワークシートを使って、最短で英語力を身につけるための4ステップが紹介されています(これ必見!)。

日本人の英語コンプレックスについて

この本で一番胸に響いたのはこの言葉でした。

言語力について最も重要なポイントは何かといえば、それは「母国語をベースにして、思考力や知性を十分に発揮できるか」です。

バイリンガルに憧れる気持ちは、私にもよくわかります。

でも、帰国子女でもなく留学経験もない純ジャパ(私も含む)は「日本語の軸があってこその英語だ」と気づくべきです。

日本語で言えないことを英語で言えるわけがありません。まずは日本語で論理的な考え方、説得力のある言い方などを鍛えておくと、英語のコミュニケーションに役立ちます。

「純ジャパ」は日本語を活かして英語力アップ!

2018.02.07

最後に

いかがでしたか?

今すぐにでも読みたくなりましたよね(笑)

著者の小林真美さんのブログ、メルマガ、ツイッターをご紹介します!

小林真美のオフィシャルブログ
http://mamikobayashi-english.com/

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ABOUTこの記事をかいた人

サンディエゴ在住の英語インストラクター。字幕翻訳家の顔も持つ。一人では挫折しがちな英語学習を、スキマ時間の英語チャットで習慣づけするサービス「チャットde英語レッスン」を提供中。趣味は映画・テレビドラマ観賞、読書、ピラティス。娘が2人。