「顔が小さい」「鼻が高い」はホメ言葉ではない【日米 美意識の違い】

美意識




Naoko
サンディエゴ在住、映画とドラマ♡の英語インストラクターNaokoです。

「Beauty in the eye of the beholder」という言葉があります。

何を美しいと感じるかは人によって違う、ということ。

何をよしとするかという基準も人それぞれ。

さらには国や文化によっても違います。

その違いを知らないがゆえに誤解が生じてしまうことは珍しくありません。

自分はホメたつもりなのに相手はホメられた気がしない、ということも。

今回は、日本ではホメ言葉だけどアメリカではホメ言葉にならない例をご紹介します。

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「白人コンプレックス」からくる日本のホメ言葉

白人の容姿を憧れとする「白人コンプレックス」は日本に広く浸透していますね。

白人コンプレックス(はくじんコンプレックス)とは、日本や韓国、台湾や中国などの非白人国の国民が抱く欧米白人の容姿やライフスタイル等に対する憧れと、自人種や自身の容姿に対する劣等感(コンプレックス)を指して呼ぶ言葉

(wikipediaより引用)

日本女性が喜ぶホメ言葉

DW.comというサイトに、こんな記事がありました。

タイトル:In some cultures, compliments can sound like insults【英語】

Big nose and small face(高い鼻と小さい顔)

The differences in the culture of complimenting are vastly different, for instance, between the East and the West. (東洋と西洋では「ホメる」文化に大きな違いがあります。)The Japanese are a notably reserved group of people, so compliments are rarely given. (ひかえめなことで有名な日本人は、あまりホメ言葉を口にしません。)

(中略)

It may sound funny to Westerners, but one flattering phrase can be: “You have a small face.” (西洋人には理解しがたいですが、日本女性へのホメ言葉として「顔が小さいですね」は効果的です。)

(中略)

Women in Japan can also be pleased when told their face is pale and their nose is big. (また、日本女性は「色が白い」「鼻が高い」と言われると喜びます。)

*翻訳はNaokoの抄訳。かなり意訳が入っています。

顔が小さい

small face

日本では「顔が小さい」がホメ言葉として使われます。私も「顔が小さい」=「モデルみたい、芸能人みたいでステキ」と考えていました。

その考えが日本独自の感覚だと気づかせてくれたのが、女優シャーロット・ケイト・フォックス(写真下)の言葉。NHK朝の連ドラ「マッサン」で主人公の妻を演じた彼女が、バラエティ番組に出演していたときにこう言っていたのです。

日本の方から「顔が小さい」とよく言われます。でも、私にとっては「ヒザが小さい」と言われているような気持ちで、何をホメられているのかわかりません。

かなり前に見た番組なので細かい言葉は忘れましたが、要するに「顔が小さい」という言葉が彼女にとってはホメ言葉ではなかった、ということです。

たしかに「ヒザが小さい」と言われてもうれしくないですね(笑)。

【文化・習慣の違いを目の当たりにできるドラマ「マッサン」】

2014-2015年にかけてNHK朝の連続ドラマとして放映された「マッサン」。

ウイスキー造りに情熱を燃やす日本人男性マッサンと、彼の夢をかなえるためにスコットランドから日本に渡ったスコットランド人女性エリーを描いたドラマです。ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝とその妻リタ夫妻がモデル。文化と習慣の違いに戸惑いながらも、必死で夫を支えたエリーの姿に涙がこぼれます。

私は北海道の余市市にあるニッカウヰスキー工場を見学してマッサン夫婦のことを知り、ドラマを見始めました。オススメですよ。

鼻が高い

nose

上の記事でもわかるように、「鼻が高い」を英語で表現するとき「high」ではなく「big」を使うのです。

「鼻が高い」ことを「Your nose is big.」と表現するなら、確かにホメてないな、と思いませんか?

日本語で「鼻が高い」は、「誇りに思う、自慢に思う」という意味で使うことがあります。「鼻が高い」がホメ言葉になるのは、白人至上主義に加えて、この言い回しが一役買っているのかもしれません。

色が白い

skin type

「肌の白さは七難隠す」といわれる日本。確かに日本女性(韓国もですね)は美白に余念がない!私も日本にいたころは日傘をさしていました(笑)。

でも英語で肌の色が白いという場合「white」という言葉は使いません。肌の色に関して「white」を使うと「白人」を意味します。

肌のトーンが色白、と言いたい場合は「fair」か「pale」を使います。「pale」は体調が悪そうな「青白さ」を示すことが多いです。

Sick little girl in a hospital
例文
Are you all right? You look pale.

(大丈夫?顔色悪いけど。)

欧米では「Your face is pale.(色が白い)」がホメ言葉にならないことを覚えておきましょう。

アメリカの常識や価値観について学べるオンライン講座

アメリカ人のものの考え方や価値観、さらにはマナーやエチケットについて総合的に学べるオンライン講座があります。

上に書いた「肌の色」についても、どのように考えたらいいかを英語でわかりやすく説明してくれています。私が自信をもってオススメする講座です。

カナンアカデミー

ネイティブの考え方・常識を英語で学ぶオンライン英語講座【体験記】

2018年10月18日

よしとする基準の違い

歯並び

smile

日本ではカワいいとされる八重歯は、アメリカではマイナスのイメージを持たれます。

歯並びが悪かったり歯が汚かったりすると、「いい環境で育っていない」「教養がない」と思われるのです。

体型

fitness

「やせている」=「ステキ」という考え方の日本に対して、アメリカは「健康的」=「ステキ」です。「細さ」より「メリハリ」をより重視しますね。

日本で暮らしていたころは、私もなぜか常に「やせなくては」という思いにとらわれていました。テレビや雑誌でも「細い」「やせてる」が「カッコいいことである」としていました。

今は「病気をせずに健康でいる」ことは常に考えていますが、やせようとは思っていません。体型に関してアメリカはとても自由なので、とてもラクです。

ふくよかな体型は「curvy」、サイズとして「plus size」と呼んだりします。

「fat」は面と向かって言うと失礼です。面と向かってではなくても、誰かの体型を表現するときは使わないほうがいいでしょう。ぽっちゃりした赤ちゃんや子どもには「chubby」、ふっくらした女性や子どもには「plump」を使います。

時代による「美の基準」の変遷

古代エジプトから現代まで、理想の女性のボディタイプの変遷を3分間で振り返るビデオがあります。実に興味深いです。

まとめ

「何を美しいと感じるか」「何をよしとするか」の尺度は人それぞれ。

さらにその基準は時代や場所によって変化し続けます。

日本ではホメ言葉である「顔が小さい」「鼻が高い」「色が白い」「やせている」が、アメリカではホメていることにならないことを、ぜひ覚えておいてください。

Have a wonderful day!

common sense

あなたの「常識」は「偏見」かもしれない【日米の常識の違い】

2019年2月18日




ABOUTこの記事をかいた人

映画とドラマをこよなく愛する英語インストラクター。2009年からサンディエゴ在住、元字幕翻訳家。映画とドラマで英語を楽しみながら学ぶ方法を提供中。趣味は映画/ドラマ観賞、読書、ピラティス。娘が2人。