トイレがつまったり、ガレージが開かなかったり、お湯がでなくなったりしたら、あなたはちゃんと対処できますか?
アメリカで暮らしていて「英語ができてよかった!」と思うのは、トラブルに見舞われたとき。いざというときの英語力をつけておくのは、とても大切なことです。
今回は、家でトラブルが起きたときの対処法とお役立ち情報をご紹介。すべて、私自身の体験に基づいています。
「備えあれば憂いなし」ですよ♪
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やっかいな水回りのトラブル
家のトラブルで一番よく起きて、一番やっかいなのが水回り。常に目を配って、何かおかしなことになっていないか、気をつけましょう。
トイレがつまった!
日本ではあまり起こらないけど、アメリカではしょっちゅう起きるのがトイレづまり。各家庭に1つは必ず用意しておきたいのがプランジャー( plunger )。そう、あのパコパコやるやつです。
日本のトイレとは構造が違うのか、アメリカのトイレはよく詰まります。流れが悪くなったり詰まりそうだと思ったら、すかさずプランジャーでパコパコしてください。早めの処置が肝心です。それで直ったら素晴らしい!
でも、もし直らなかったら配管工( plumber:プラマー )を呼びます。賃貸の場合は、大家さんに即メールか電話。早め早めに連絡しましょう。
大家さんに送るメールの例文です。
Hi (name of your landlord),
I hope things are well with you.
A toilet in our master bedroom is clogged. I pumped with a plunger, but it didn’t help.(主寝室のトイレが詰まりました。プランジャーで吸引しましたが、直りません。)
Can you call a plumber to fix it?(配管工を手配してもらえますか?)
Thank you.
Sincerely,
(your name)
「トイレに流せる」の文字にダマされないで!
子どもがまだオシメ( diapers )をしている場合、おしりふき( wet wipes )は必須ですね。
でも、アメリカの「トイレに流せる」( flushable )という謳い文句を信じてはいけません。確かに流れるかもしれません。でも、詰まりやすくなることは間違いありません。
実際に「流せる」を信じて流していたらトイレが詰まり、大家さんに配管工を呼んでもらうはめになりました。
しかも普通の処置では直らず、便座を床から外しての大掛かりな工事になったのです。トイレに置いてあった例のおしりふきを見て配管工が一言、「これのせいだね」。
おしりふきだけが原因ではなかったのかもしれませんが、とにかく「流せる」おしりふきは「流さない」と固く誓った私でした。
排水管のつまりを予防しよう
詰まるのはトイレだけではありません。洗面所のシンクや、シャワーや浴槽の排水管にも気をつけましょう。
髪の毛がつまることが多いですから Hair Catcher を使うことをおすすめします。この記事を書きながら Hair Catcher をアマゾンでさがしてみたら、すごくよさそうな商品を見つけたので思わず購入してしまいました。
これは浴槽の排水管用です。洗面所のシンクや、シャワールームタイプの排水管は違う商品があるので気をつけてください。
排水口にかぶせるだけのタイプもあります。
もし詰まってしまったら
いくら予防しても、詰まるときは詰まります。
そんなときに使うのがこれ↓。細いギザギザがついた、くねくねと曲がるプラスチックの棒です。排水管に差し込んで、数回押したり引いたりして抜くと、排水管にたまっている汚れや髪の毛が驚くほど取れます。かなり汚くて臭いので、手袋とマスクをしたほうがいいかも。
トイレ詰まりには使えません!
天井や壁のしみには注意
配管トラブルによる水もれは、本当にやっかいです。
私も、家を買って半年後にダイニングルームの天井から水もれがありました。修復工事に時間もお金もかかった苦い経験から、常に天井や壁に水もれと思われるシミがないかを確認するのがクセになっています。
ガレージのドアが開かない!
車社会のアメリカでは、車が使えないと困ったことになります。
エンストやパンクなど、車のトラブルはトリプルエー(AAA)を呼びます。
【必須!】配車サービスのアプリをダウンロードしておく
私は生活に必要なものがほぼ徒歩圏にあるので、週に数回しか車に乗りません。でも、いざ車に乗る必要があるときに限ってガレージドアが開かなかった経験があります。
確定申告の時期のこと。会計事務所でのミーティングが11時、10時半に家を出れば十分に間に合うはずでした。でも、いざ車で出かけようと思ったらガレージドアが開きません。手動で開けようとしてもびくともしないのです。

そこで私が使ったのが配車サービスの Lyft 。以前から利用していたので、すぐに車を手配し、無事に会計士のオフィスに到着することができました。帰りも同様に Lyft を使って家に戻りました。
いざというときに備えて、便利なアプリをダウンロードしておくのは生活防衛手段です。使い慣れておくことも大事です。私の場合、なぜか Uber がうまく作動しないので、いつも Lyft を使っています。両方問題なく使えると理想的なのですけどね。

Lyft と Uber の詳しい使い方が書いてある記事を参考にしてみてください。
ガレージ修理業者に連絡
会計事務所に向かう車の中で、ガレージドアの修理をしてくれる会社を探しました。
この時使ったのが NextDoor というアプリ。ご近所掲示板のオンライン版です。

Nextdoor
下記のようなクチコミ情報がのっています。
- Recommendations(おすすめ:配管工、ハンディマン、庭師、家庭教師など)
- For Sale & Free (売ります、ゆずります)
- Events (イベント情報)
- Real Estate (不動産情報)
- Crime & Safety (近所での犯罪、安全に関する情報)
画面一番上の「search(検索)」欄に「garage door」と入力。その中で評判がいい会社に電話をして、その日の夕方に来てもらうよう手配をしました。
英語での電話も、いざというときのために慣れておく必要があります。こればっかりは数をこなすしかない、というのが私の正直な気持ちです。
給湯器が壊れた!
つい先日、我が家の給湯器( Water Heater )が壊れました。数日前から熱いシャワーの出が悪いと娘が言っていたのですが、ついに水しか出なくなりました。
私が今まで住んだ家は、今の家も含めてすべてガレージに給湯器があります。下の写真のような、大きなタンクにお湯をためておくタイプです。

以前仕事を頼んだことがある配管工に連絡をとったところ、翌日の朝、来てくれることになりました。シャワーを浴びられないのはつらいですから、すぐに来てくれる配管工でよかったです。
見てもらった結果、給湯器は古くて買い換えるしかありませんでした。家を購入して1年以内だったらホームワランティ(補足参照)でカバーされたかもしれませんが、もう1年以上たっています。かなり高額で、ヒジョーに痛い臨時出費でした。
ホームワランティというのは、家の日常的な故障をカバーする保険のこと。
カリフォルニアでは、家を売った側がこの保険を1年分かけるのが通例になっています。なぜ通例なのかというと、家の売買において基本の家電製品がそのまま付いてくるからです。
ガレージドア、トイレのタンク、冷蔵庫、洗濯乾燥機、ヒーター、排水管などの故障が対象ですが、家を買った時点ですでに壊れていたものは対象になりません。
今はタンクがないタイプの給湯器( tankless water heater )もあるのでそっちにしようかと思ったのですが、「壁の排気口の工事もしないといけないから、時間とコストが余計にかかる」と言われて今回はあきらめました。
実は一番頼りになる知人友人の情報
給湯器が壊れたときに呼んだ配管工は、実はその2カ月ほど前に来てもらったことがあったのです。
それまでの冷蔵庫は不満だらけ
2017年に買った家にあった冷蔵庫は古くて、私にとっては非常に使いにくいフレンチドアタイプ。冷蔵庫として「冷やす」機能は作動しているのですが、両開きのドアを開けた庫内の電気がつかないのです。電球を取り替えてもダメで、ホームワランティに派遣してもらった修理の人にも「買い替えたほうがいいね」と言われる始末。
何がイヤって、下半分の引き出し型の冷凍庫が使いにくいのです。底が深すぎる!下のほうに入れたものは、上のものを取り出さないといけないという不便さ。でも、冷蔵庫は大きな出費なので、1年半以上ガマンしました。
使いやすい冷蔵庫に買い替える!と決意
私も家族も一番使う家電だから買い換えよう!と決意したのが2019年1月。私が好きなのは前の賃貸物件で使っていたサイドバイサイドの冷蔵庫です。左側の冷凍庫は、タッパーを重ねて置いてもラベルが見やすいし、なにしろ取り出しやすい。
大きな皿料理を冷やしておくにはフレンチドアタイプが便利なのですが、我が家は大勢のお客をもてなすことが多いわけでもありません。毎日の生活で快適・便利に使えるのがサイドバイサイドの冷蔵庫、というわけです。
【キッチン家電が壊れたときに】
コンロ、冷蔵庫、食器洗浄機などが壊れたときの英語表現は、下の記事に書いてあります。
時間どおりに届いたのに取り付けられない!
新しい冷蔵庫が届くはずの日の朝、冷蔵庫の中身を大きなクーラーボックスにせっせと移し替えました。
やっとライトがついて庫内がちゃんと見える、冷凍庫も取り出しやすい冷蔵庫が使える!とワクワクでした。
その日の午前中に配達予定と連絡があったのですが、配達は遅れるのが普通のアメリカ。午前中に友人とブランチの約束をしていた私は、夫に家にいてもらいました。きっと私が家に戻る前には届かないだろう、と思っていたのです。
そう思っているときにかぎって、時間通りに到着した新しい冷蔵庫。でも家に私がいても夫がいても作業は同じだから大丈夫なはずでした。
友人と楽しくブランチしている最中に夫から電話。

ガーン!

どうしてこうなるの?
アメリカの冷蔵庫は、上の2つの冷蔵庫の写真を見てもわかるとおり、ドア自体に水や氷を出せる装置がついています。これを稼働させるためには水道管と冷蔵庫をつなぐ必要があります。古い冷蔵庫とつながっている水道管の根元部分が、配管工でないと対処できない状態だったというわけです。
ブランチしててよかった!

そのとき目の前にいた友人に「配管工、知らない?」と聞いたら「先週、来てもらった人がいる」とのこと。
彼女に配管工の電話番号をきき、夫に伝えて連絡をとってもらいました。配管工が1時間以内に来てくれることになったのは不幸中の幸いでしたが、冷蔵庫の取り付け作業をする人は次の配達があるから待ってくれません。冷蔵庫だけ置いて、彼らは帰ってしまいました。
冷蔵庫が2台あった3日間
ブランチを終えて家に戻ると、新しい冷蔵庫はリビングルームに鎮座していました。
配管工に払った金額は$350ぐらい。これも予定外の出費です。
「なんでこうなるの?」というやるせない思いを抱えながら、クーラーボックスに詰めた中身を、また元の冷蔵庫に詰め直しました。
冷蔵庫が家に2台あった3日間のことは忘れられません。
でも、すんなりいかなかった分、新しい冷蔵庫が使えるようになったときの喜びはひとしおでした。

やったー!
まとめ
いかがでしたか?
家でよく起こるトラブルの対処法についてのポイントをまとめます。
- トイレ詰まりに備えて吸引器( plunger )を買っておく。
- 「トイレに流せる」( flushable )といううたい文句を信じない。
- 排水口のつまり予防に Hair Catcher を使う。
- つまってしまったときに使える掃除器具を買っておく。
- 天井や壁のシミに注意する。
- 車が使えないときのために Uber や Lyft を使えるようにしておく。
- ご近所の口コミ掲示板を利用、アプリをダウンロードしておく。
- 困ったときは友人・知り合いに聞くと早く解決することが多い。
Have a wonderful day!