英語を話そうとするとき、日本語に引きずられてしまった経験はありませんか?
私は40才直前まで日本に暮らしていた純ジャパですから、しっかり和製英語・カタカナ英語が頭にしみついていました。はるか昔のことですが、受験勉強のために丸暗記方式で覚えたことの悪影響もあるでしょう。
字幕翻訳という仕事上、英日辞書を引くことが多かったために辞書の定義が脳みそにしっかりとこびりついていました。
白いシャツについたトマトソースのシミみたいに頑固でやっかいですが、少しずつ落とすことはできます。
どうやったら日本語に引きずられなくなるか、具体的にアドバイスをしたいと思います。
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目次
引きずられる大きな要因2つ

いくつか例をあげます。
カタカナ英語



あまりにも身近でよく使う言葉は、どうしても日本語に引きずられてしまいます。
こういうカタカナ英語は、まず記憶から消す!英語だけを覚える!呪文みたいに唱えて覚えましょう!
日本語独特の言い方

そもそもどうしてパンの「耳」というのか不思議ですが、英語では crust といいます。間違っても ear とは言わないでくださいね。
直訳+辞書の定義のすり込み
次は日本語を英語の辞書のとおりに直訳してしまうパターン。
ネイティブスピーカーは意味を推測してくれることが多いですが、できるなら覚えておきたいフレーズをご紹介します。
「明日会う約束をした」
「約束」という言葉に引きずられて「promise」が頭に浮かんでしまうことがあります。「promise」は「固く誓い合う」という意味になるので気をつけましょう。


「電話番号を教えてください」
「教える」を「teach」に直訳してしまうことがあるかもしれません。「teach」は「学問を教える」という意味なので「電話番号という学問を体系だててご教授ください」と聞こえてしまいます。


「コーヒーをください」
「give me a coffee」だと「無償で恵んでください」という意味になってしまいます。


引きずられないコツ3つ
①自分に身近なことの英語ボキャブラリを増やす

あなたにとって、もっとも身近なことを1つか2つ思い浮かべてみてください。
まずはそこから、正しい英語のボキャブラリや言い回しを増やしていきましょう。
まわりの人(特にネイティブスピーカー)がどう言ってるのかを耳をダンボにして聞くことも大事です。その言い方を覚えて、自分でも使ってみましょう。
自分の半径5メートルのボキャブラリーを増やしていくのは実践的だし効果てきめんです。
②核心を見極める

自分が言いたいことのポイントを絞って、語順に気をつけて話す。これは頭で要点をまとめるトレーニングとしても効果があります。
英語は語順に厳しい
日本語は語順にゆるいですが、英語は語順に厳しい言語です。英語では主語・動詞・目的語。そして「どこで、いつ」という情報は最後にきます。

イエス・ノーの答え方
イエス・ノーの答え方も混乱するときがあります。
【日本語は質問に対してイエス、ノー。英語は事実に対してイエス、ノー】

例えば、Don’t you like dogs?(犬は好きじゃないの?)と聞かれたとします。
好きだったら Yes, I do(ううん、好き)
好きじゃないなら No, I don’t (うん、好きじゃない)

事実は何か?という点に気をつけるといいですね。
③映画・ドラマを観る、洋書を読む

映画やテレビドラマを見て、「これは使える」と思ったセリフをまるごと覚えましょう。単語ではなくフレーズで覚えるのがポイント。
日本のベストセラー小説の英語版
日本のベストセラーを英語で読む、という手もあります。
三浦しをんさんの「舟を編む」は英訳版が出ていて「この日本語を英語にするとこうなるんだ!」という気づきをたくさんもらえました。村上春樹さん、近藤麻理恵さんの本も英語版が出ています。
特に会話部分の英語に注目して、自分の英会話に使えそうなフレーズをマネするといいです。
三浦しをん「舟を編む」
村上春樹「1Q84」
近藤麻理恵「人生がときめく片づけの魔法」
まとめ
日本語に引きずられない方法、いかがでしたか?
- 自分に身近なことの英語ボキャブラリを増やす
- 核心を見極める
- 映画・ドラマを観る、洋書を読む
時間はかかりますが、毎日英語を使うことで少しずつ日本語に引きずられなくなりますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Have a wonderful day!