【ときめく英語】ナイキ創始者の自伝:熱い男の言葉は心に刺さる!

こんにちは!

サンディエゴ在住、チャットで英語を教えているNaokoです。

教科書にはのってないリアルな英語をお届けしています。

 

2017年に読んで一番感動した本”Shoe Dog”をご紹介します。(上が英語版、下が日本語版)

世界屈指のスポーツブランド ナイキ(NIKE)の創始者フィル・ナイト(PHIL KNIGHT)の自伝です。

SHOE DOGというのは「靴の製造、販売、購入、デザインなどすべてに身を捧げる人間のこと」で、「靴の商売に長く関わり懸命に身を捧げ、靴以外のことは何も考えず何も話さない(日本語版より引用)」。

靴への情熱を燃料に、とにかく信念を貫いて疾走する男たちの記録です。

ストレートな語り口。読みながら、その時の状況が目の前に浮かんでくるようでした。

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フィル・ナイトはこんな人

日本語版の最後にあったフィル・ナイトの略歴を少しご紹介します。

1938年生まれ。オレゴン州ポートランド出身。オレゴン大学卒業。大学時代は陸上チームに所属。中距離ランナーとして、伝説のコーチ、ビル・バウワーマンの指導を受ける(バウワーマンは後にナイキの共同創業者となる)。1年間のアメリカ陸軍勤務を経て、スタンフォード大学大学院に進学。MBA(経営学修士号)取得。

1962年、オレゴンの「ブルーリボン・スポーツ」社の代表として日本のシューズ・メーカーであるオニツカを訪れ、同社の靴をアメリカで売るビジネスを始める。その後独自ブランドの「ナイキ」を立ち上げ、社名もナイキと変更。創業メンバーたちとともに、スポーツ用品界の巨人、アディダスとプーマをしのぐ企業へと同社を育て上げる。1964年から2004年まで同社のCEO、その後2016年まで会長を務める。妻ペニーとオレゴンに暮らす。

「SHOE DOG(シュードッグ) 靴にすべてを。」より 日本語訳:大田黒奉之

すっかりフィル・ナイトのファンになった私は、近いうちにポートランドに行ってみたい!と本気で思っています。

心に響く言葉がいっぱい!

私がグッときた英語をご紹介します。

あえて和訳は載せません。ぜひ原文をじっくり味わってみてください。

人は誰かの信念に動かされる

何かを売るときに大事なのは、自分の信念。その熱い想いが相手に伝わるから売れるのだ、と。

I’d been slightly better at selling mutual funds, but I’d felt dead inside. So why was selling shoes so different? Because, I realized, it was not selling. I believed in running. I believed that if people got out and ran a few miles every day, the world would be a better place, and I believed that these shoes were better to run in. People, sensing my belief, wanted some of my belief for themselves. 

Belief, I decided. Belief is irresistible.

(太字はNaoko、以下引用でも同じ)

鬼コーチの描写

フィルのオレゴン大学時代に陸上コーチだったビル・バウワーマンについての描写がすごいです。

…he tortured runners, ostensibly to instill toughness, like heating a key on a stove and pressing it agains their naked flesh in the sauna.

蒸し暑いサウナの中で、真っ赤に焼けた鍵を押し付けられて、肌がじゅうっと焼ける匂いがしてきそうです。

sauna

こういう視覚や嗅覚を刺激する表現、いいですね。自分でも書けるようになりたいです。

靴に対する熱い思い

最初は副業だったランニングシューズのビジネスに集中したい、と考えたとき。

I wanted to be present, always. I wanted to focus constantly on the one task that really mattered. If my life was to be all work and no play, I wanted my work to be play.

英語のことわざ “All work and no play makes Jack a dull boy.”(よく学び、よく遊べ=勉強ばかりで遊ばないと子どもはバカになる)が元になっていますね。

ナイキのシンボルを決めるとき

デザイナーがいくつも図案を持ってきたけれども、フィルにはぐっとくるものがありませんでした。

None spoke to me.

「ぐっとくる」「心に響く」という意味で使う“speak to”は、映画やドラマでもよく出てきます。

正社員第一号のジョンソンが、東海岸のオフィスの場所を決めるにも同じ表現がでてきます。このときは「ピンとくる」という感じですね。とても直感的なフレーズ。

When he hit Wellesley, it just spoke to him.

父親の影響力は永遠

弁護士ストラッサーに「ナイキの専属弁護士になってくれ」と説得するシーン。なかなかイエスと言わないストラッサーは、ぽつりと言います。

” I need… to ask…  my dad.”

大の大人、しかも象のような巨漢の言葉とは思えませんが、父親の影響力は絶大であり永遠に消えないのかもしれません。

“pull”「影響力」という意味で使われています。“old man”「父親」のこと。

The eternal pull of the old man.

日本の会社オニツカ(現アシックス)が出てくるから面白い!

オニツカというのは今のアシックス。日本の会社が出てくるからこそ楽しめたのは確かです。フィルが創業者の鬼束喜八郎に初めて会った時、こう言われます。

You remind me of myself when I am young.

自分の若い頃を思わせるフィルを、鬼束喜八郎は気に入ったのでしょう。ここからビジネスが始まりました。

日米のビジネススタイルの違いや考え方の違いが描かれていて、それも実に面白いです。異文化コミュニケーションが目の前で繰り広げられている感じです。

より読みやすいバージョンも出ています

この本にはyounger reader editionもあります。どのくらいの年齢層向けなのかな?と思ってレビューを見ていたところ、小学生低学年から中学生ぐらいまでのようです。

たとえば、こんなレビューも。

I recently bought this book for my 7-year old son and I am reading it aloud to him. When I first presented it to him, he wanted no part of it. The familiarity of the Nike logo on the cover got it through. We are only halfway through right now, but it has been an enjoyable experience! It has elicited a lot of unexpected questions from him about world locales, World War II and Business. Now he is asking for me to read it to him before bed!

(Naoko抄訳)

7歳の息子のためにこの本を買い、読み聞かせをしています。最初にこの本を息子に見せたとき、まったく興味を示しませんでした。よく知っているナイキのロゴが表紙にあるから、しぶしぶOKした、という感じでした。今はまだ途中ですが、最初は興味を示さなかった息子もこの本に引き込まれています!この本を読むことによって、息子は世界のいろいろな場所(国)、第二次世界大戦、ビジネスに関して、思いもよらない質問を私に投げてよこします。今では寝る前に「読んで読んで!」とせがむようになりました。

7歳の息子の枕元で、パパが読みきかせをしている情景が目に浮かびます。やはりフィクションではなく、事実だからこそより面白いのです。

最後に

世界中が知っているブランド、ナイキの誕生物語はいかがでしたか?

I hope this book would speak to you!


Have a wonderful day!

英語への情熱を再認識させてくれた本

2018.04.19


チャットde英語レッスン

英語を使いたいけど、使うチャンスがない方。手軽なチャットで毎日英語でやりとりをして、英語を使う習慣をつけましょう。間違い、大歓迎!わかりにくい部分は日本語で丁寧に説明します。


ABOUTこの記事をかいた人

サンディエゴ在住の英語インストラクター。字幕翻訳家の顔も持つ。一人では挫折しがちな英語学習を、スキマ時間の英語チャットで習慣づけするサービス「チャットde英語レッスン」を提供中。趣味は映画・テレビドラマ観賞、読書、ピラティス。娘が2人。