今回は、サマーキャンプ選びに役立つ情報をご紹介します。
アメリカの公立校では、3月末〜4月初旬にかけて春休み(spring break)になります。春休みが終わると、いつもあっという間に学校が終わって夏休みに突入してしまうのが常です。
子どもを持つ親は春休み前後からサマーキャンプ選びを始めます。親同士で情報交換したり、インターネットで検索したり、いろいろです。
実にさまざまな種類のキャンプがありますので、ぜひじっくり時間をかけて選んでみてください。
目次
サマーキャンプは義務ではない
私がサンディエゴに移住して初めての夏休みは、なぜか「絶対に長女はサマーキャンプに参加させなくては!」と思っていました。
理由の1つは、周りの人がみんな参加させるように見えたこと。サマーキャンプは申し込むものだ、と思い込んでしまったのです。
もう1つの理由として、まだ英語が十分に話せない長女をできるだけ英語環境に置きたい、という気持ちがありました。家にいると、どうしても日本語ばかりを話してしまうから…
まだサンディエゴでの生活に慣れなくて、ただ毎日漠然と「何とかしなくちゃ」というプレッシャーを感じていました。早くサンディエゴの生活になじまなくちゃ、もっと英語ができるようにならなくちゃ、という焦りばかり。今となっては「そういう時期もあったなぁ」と思えますが(笑)、かなりしんどかったです。
長女の担任の先生に「サマーキャンプのおすすめありますか?」と聞いたとき、こう言われました。

そういう考えもあるのか!とびっくりしました。
今では私もサマーキャンプは最低限におさえて、一緒の時間を楽しむようになりましたが、最初の数年は必死にサマーキャンプを探しました。
キャンプといっても主流は日帰り
日本語で「キャンプ」と聞くと、泊りがけというイメージがあるかもしれません。私は日本にいたころ、そういうイメージを持っていました。
ここでご紹介するキャンプは、夏休み中に子どもたちが参加するいろいろなアクティビティのこと。つまり、親が働いている間に、学校のかわりに子どもを預かってくれる場所なのです。
泊まりのキャンプもあるにはありますが、基本的には日帰りです。単位は1週間や2週間、午前中だけだったり夕方まであったり、キャンプによってまちまちです。
学校が主催するキャンプ、学童保育的な施設(Boys and Girls Clubなど)のキャンプなど、実に多彩な種類があります。
このBoys and Girls Clubは、2015年に黒人女性として初めてABT(アメリカン・バレエ・シアター)のプリンシパルに任命されたMisty Copelandがバレエを始めた場所です。彼女のドラマチックな自伝“Life in Motion”はオススメですよ。まだ和訳は出ていないようです(2018年4月時点)。
人気のYMCA
人気があるのはYMCAのキャンプ。私も何度か申し込みました。体操、サーフィン、サッカー、水泳など、バラエティ豊かなキャンプが揃っています。選ぶのに苦労するぐらい。
参考までに、YMCA San Diego Countyのサイトはこちら。パンフレットの一部も紹介しますね。
アメリカでは運動靴のことをtennis shoesと言います。下図の一番下に”closed-toe tennis shoes”とありますが、つま先がむき出しにならない運動靴、という意味です。

from Toby Wells YMCA
キャンプはお金がかかる!
サマーキャンプは、高いです。下の例をご覧ください。YMCAのメンバーの場合でも月曜日から金曜日の5日で$215、メンバーではない場合はもっと高いです。

from Toby Wells YMCA
ふところ具合とも相談しないといけませんよね!
キャンプに申し込むときの注意点

お子さんが英語ができない場合は無理せずに
夏休み中に渡米して、学校が始まる前にお子さんをキャンプに参加させたいと思っている方もいらっしゃるかもしれません。でも、英語がまったくできないお子さんを放り込むのは考えものです。お子さんもかわいそうだし、指導する側も困ってしまいます。
基本的な英会話を教えてくれるキャンプがあれば、それに参加させることをおすすめします。
送迎を考えて場所を確認
私にとっては基本的に家から近いことがキャンプを選ぶ決め手になります。だからまずはグーグルマップで場所を確認。
図書館などに置いてある地元の情報誌を参考にすることも多いです。私がこの夏参考にしたのは、この情報誌のウェブサイト。学校のママ友のクチコミも貴重な情報源です。
夏はお試しのチャンス
サマーキャンプは1週間単位で申し込めることが多いので、お試し感覚でいろいろなスポーツをやらせてみるにはもってこいです。
意外なスポーツにハマったりするかもしれませんよ。子どもって予想不可能な生き物ですから(笑)。
キャンセル規定を確認すること
数年前の夏、次女を体操キャンプに申し込んでいたのですが、初日の朝に耳が痛いと訴えました。病院に連れていったら外耳炎と診断され、キャンプはキャンセルしました。
前日までにキャンセルすれば、ある程度は払い戻しがあったのですが、今回はもうキャンプが始まる当日だったので払ったお金は戻ってきませんでした。仕方ないことですが、額が大きいだけに無念です。
キャンプを申し込む際に、キャンセル規定は確認しておきましょう。
申し込みにあたっての英語
キャンプに申し込む、という意味の動詞は主に2つ。
- sign up
- register
上記のYMCAのパンフレットの表紙には “Sign Up For Summer Camp!”、裏には“Register Online”とあります。
また、夏が終わった後の新しい学年を表現する entering も覚えておくといい英語です。Entering 5th grade は「5年生になる予定の/新5年生」という意味。
最後に
サマーキャンプ情報、いかがでしたか?
我が家の夏は、ひと月ほど日本に帰省して、残りは近場を旅行、というパターンが多いです。
サマーキャンプはまだ何も申し込んでいません。キャンプなしで、めいっぱいゆったりするというのも悪くないと思っています。
Have a wonderful day!